包丁さんのうわさやってみた
いわゆるフリーホラーゲームというやつである。
人間新しいモノには忌避感があるもので、ここ最近のWEB小説の書籍化、フリーゲームの書籍化、ボカロ曲の書籍化なんかの新しいムーブメントに、僕は長いこと乗ってたまるか!という気持ちでいました。
しかしWEB小説の書籍化の波は容易に僕を飲み込み、今となっては原典のWEB版まで追いかけるほど。変な意地を張るのは止めよう。面白いものは面白い、それで良いじゃないか……と。
それで、まぁフリーゲームの書籍化も受け入れてしまおうと思ったわけです。今までけっこう興味をひかれるタイトルに出会ってきたので、本当に意地で敬遠していたんだよなぁ。
本を買って読む前に、せっかく無料なんだから何かプレイしよう。というわけでやってみました「包丁さんのうわさ」。願えば誰でも殺してくれる包丁さんという存在を呼び出す儀式をしてみたら参加者全員学校に閉じ込められて包丁さんにサーチ&デストロイされる…というお話。実際薄暗い校舎の中を包丁持った不死身の幼女に追いかけられたらめたくた怖いと思いますが、包丁さんのイラストがとてもキュートで、人を殺しても文章だけだと怖いとは全く思わなかった。包丁刺されるのは痛かったけど……むしろ主人公サイドが包丁さんを蹴飛ばしたり暴行を加えてるシーンの方が酷いと思ったぐらい。最終的なオチを見ると余計に包丁さんが哀れ。悪いのは誰かの殺害を願う人間の方なんやで……
しかし攻略サイト見る気満々で臨んだんですが、40分足らずで終わって驚きました。調べてみたら一応トゥルーエンドみたい。最初に窓から落ちて死んだ以外はコンティニューしてないんですけど、なんだこれ?奇跡なの?よくわかりません。
面白かったかと言われると正直微妙。でも包丁さんってけっこう人数がいるみたいなので、話は広げられそうですね。書籍の方は別の包丁さんの話になるんでしょうか。興味はあります。次は真夜中の人形使いをプレイする予定。