眠る前に2杯だけ。

カードゲーム(WIXOSS)やアニメマンガ小説についておしゃべりします。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?見てきました。

これがまったくおもしろくなかった。

 

ちなみに原作は知りません。

 

  • 男性陣がガキすぎて見るに堪えない。

事前情報はゼロで見に行ったので、いきなりガキ臭い男子のじゃれあいや女子と仲良くしてからかわれたくない心理のようなものを見せつけられて、思わず目を覆いたくなった。なんで好きな女の子に好きって言われて逃げ出すわけ?こいつら死んじゃえばいいのに……。そもそも本当に好きなのかどうかさえ怪しんでしまえるぐらいに行動が支離滅裂に見える。

まぁ結局子供なんですよね。学校帰りに世界救っちゃうようなアニメ的な子供じゃなくてリアルなガキなんですよ。序盤はその辺りをちゃんと呑み込めてなくて登場人物の行動に疑問符や納得の出来なさを感じて全くノリきれなかった。いや、キャストに宮野真守いてあんなイケメン声なんだから普通高校生ぐらいだと思うじゃん!?中学生とは思わなかったね……作中で中学生って言ってたっけ?憶えてないな……。

 

  • とにかく感情が薄い!はっきりしない!こんな主人公のどこに好ましいところがあるのかヒロインに聞きたい!

しかしそういう感情の薄さ、態度の不明瞭さ、行動の不可解さが、菅田将暉の棒っぽい演技と絶妙なハーモニーを奏でている気がする!

序盤のプールの清掃のシーンで、プールサイドに寝そべるヒロインに何の声もかけずにすぐそばで掃除を始め、ヒロインと頓珍漢な会話を始める主人公は挙動不審としか言いようがなく、正直ドン引きしていました。その挙動不審さを棒演技が底上げしているように思います。僕はそういう棒はけっこう好きなので、ある意味ではキャストは良かったですね。主人公は最悪だったけれどキャストは完璧だったと言っても良いかもしれない。

 

  • なんで殴る?なんで突き飛ばす?いくらなんでもやりすぎじゃないか…?

主人公が、ヒロインを連れ戻そうとするヒロインの継父に追いすがって、腕に抱きついたシーンがあったんですけど、主人公そのまま振りほどかれてぶん殴られたんですよ。

いや、いい大人が、中学生を、あの程度のことで、事情もなんも知らず、そもそもヒロインと主人公がどういう関係なのかもわかってないのに、ぶん殴るって、それはどうかと思うんですけどね……。

主人公のお友達も、主人公に抜け駆けされてヒロインを取られたからって、灯台から突き落とすなんていくらなんでもやりすぎでしょ。普通死にますよ。唐突な暴力に気後れした。

 

  • 打ち上げ花火を下から見るか?横から見るか?とか言う前に君たちは花火大会に行って正面から花火を見た方が良い。

これをずっと思ってました。

そもそもこのお話って何がしたいの?

選択肢まで戻ってリロード、を繰り返しているけれど、それで何かが変わるわけじゃないのは明らかじゃないですか。ヒロイン本人も言っている通り、駆け落ちなんて成功するわけないし、ヒロインの転校が中止になるわけもない。どこに結末を持って行きたいのかがさっぱりわからない。ヒロインは「せめて今日一日は主人公君と一緒にいたい」と殊勝なことを言ってましたが、

だったら普通に花火大会に行け。

駆け落ちなんてそんなんどこまで行ったところで最後は「親に連れ戻される」という何度も繰り返されたシーンが待ってるだけでしょう。何言ってるんだコイツは。

主人公が「繰り返し」で解決できる問題じゃないのは、はっきりしてると思うんですよ。ヒロインが抱えてる問題を解決するには、ヒロイン自身が土下座でも何でもして「せめて卒業までは今の学校にいたい!」って親に頼む以外に無いと僕は思います。僕の頭では他に思いつかない。正面突破以外に方法はないでしょう?

だから問題を解決することを目指したお話じゃない、そこを問題にしていない、とは思うんですが、他に何が言いたいのか全然わからなかったですし、繰り返される「繰り返し」の描写が、まさに問題を解決することを目指しているようにしか見えず、僕には何が何だか……もういいから花火大会行こうぜ?な?

 

  • 落ちの意味もワカラン。結局主人公はこの繰り返しの果てに何を得られたの?