眠る前に2杯だけ。

カードゲーム(WIXOSS)やアニメマンガ小説についておしゃべりします。

別の真実が語られるようになれば状況は好転すると信じていたがそれは大きな間違いだった。

にじfesとても良かった。とても楽しく、文化祭のようで、にじさんじの未来に想いを馳せられた。しかしだからこそ傷が痛む。傷が主張する。この傷の話。

 

Vtuberを追っている人なら知らない人はいないだろう2020年を騒がせた金魚坂騒動について、気持ちを吐き出しておきたい。そういうのは普段Twitterでやるのだけど、Twitterで夢月ロアの名前を出したくない。それは夢月ロアの復帰の邪魔になると思う。なのですっかり更新することのなくなったblogにこっそり書いておく。騒動の詳細なんかは色々なところでまとめられているので色々見てほしい。色々。ここでは僕がどのようにこの件を認知し、受容していったかだけを話します。細かい時系列は記憶違いなどあるかもしれないので悪しからず。

 

フェアではないと思うのでまず断っておくが、僕は夢月ロアのファンでも金魚坂のファンでもない。鳴神裁のファンだ。このことがどういう意味を持つかは分かる人は分かるだろうし説明はしない。僕が何故鳴神裁のファンになったかという話は、あまり理解されないだろうし恥ずかしいので割愛する。金魚坂騒動での鳴神には忸怩たる想いを抱いているし憤っているし完全に不支持だが、チャンネルBANされて落ちぶれたなと思う今でさえ、ファンだなと自認している。彼が破滅した暁には僕も地獄の苦しみを味わう覚悟をしておこうと思う。
金魚坂めいろに関しては、にじさんじ推しとして初配信は見たがそれきりだった。あえて言葉を選ばずに言えば、何だかキモい喋り方をする変におどおどしてる奴が入ってきたなという印象だった。その後あっさり登録者数10万人を突破した時には、まぁスゴい見所のある人なのだろうとは思ったが、切り抜きなど見るにやっぱり聞いてて不調和な喋り方だなという印象は変わらず、僕には合わないなと敬遠していた。
夢月ロアに関してはチャンネル登録こそしていないが、最早打ち砕かれてしまったみれロアの輝きに魅せられていた人間の一人なので、かなり好意的に見ていた。純粋に、可愛らしい子だなという印象だ。絶対に気に入るだろうと思って友人に勧めたらドハマりしてくれたので、夢月ロアは友人の推し、という感じだ。

 

この騒動の始まりはどこか。僕にとっては友人から「最近ロアちゃんが配信していなくて寂しい」という話を聞いた所から始まった。いつの間にか夢月ロアのファンになっていた妹からも同じ話を聞いた。チャンネル登録をしていない弊害か、全然気づいてなかった。でもまぁ夢月ロアはメンタルの弱い子だし、単に弱ってるだけじゃね?仲の良いライバーがきっとメンタルケアしてくれてるって、気長に待とうぜ、という話をしたのをおぼえている。

 

そうしているうちに夢月ロアも無事配信を再開し、復帰配信は見ていないが切り抜きなどで「普段関わりのない人とも色々話をした」「自分の考えを変えなくちゃいけないと思った」というような発言をしていたのを見た。少なくとも何かしらのトラブルがあったとしても他の人に相談し、それを糧にできているなら何も問題はないと思った。身近な人に相談したら絶対励ましてくれて肯定してくれるからそれほど接点の無い人にも相談した、という辺り存外ヘルシーな思考をしてるなとも思った。だからこの件はもう解決だと、そう思った。


そんなおり、鳴神が一部で囁かれている噂として「夢月ロアが活動していないのは、金魚坂めいろに魔界訛りをパクられた(と思っている)から」というのを紹介しているのを見た。活動が止まった時期と金魚坂のデビュー日、夢月ロアの意味深なツイートを根拠にした、よくできた憶測だなと思った。証拠はないけど夢月ロアならそれで病みそうだなーと思った。と、同時にそれが本当ならくだらないことで病んでんねーとも思った。その時点の僕にとって金魚坂はキモい喋りの新人、でしかなく、夢月ロアの魔界訛りとは似ても似つかない。少なくとも魔界訛りは可愛らしい喋りだと認識していたから、圧倒的に夢月ロアの方が良いじゃんという風にしか思わなかった。金魚坂に対して夢月ロアに似てるという声が上がっているのは見ていたが、僕は全くそう思わなかったし、そんなのは新人にはよく貼られるレッテルだし、気にすることはないだろうと。まぁそういう良くない視聴者の声を気にしすぎた、大したことない案件だったなとその時は思った。
なのでその噂をそのまま友人に話した。これが本当だとしたら全然大した話じゃないよ、と。そんなの気にならないくらいの支持を伝えていくしかないね、それはファンである君に任せよう、と。

そういう話を聞いている間もにじさんじに親しんでいる者として当然にじさんじ甲子園を楽しんでいた。あれは楽しかった。楽しいお祭りだった。四校ほどアーカイブを追っていて大変だったけど、楽しかった。残念ながらにじさんじ高校は見ていなかったけれど、金魚坂めいろ選手の活躍はよく聞いていた。切り抜きは見た。活躍しているのはただのパワプロのデータなのに、金魚坂本人の好感度が上がるのだから不思議なものだ。金魚坂の切り抜きもこの頃から見るようになった。相変わらず声は聞き苦しいと思ったが、スペックの高さは感じたし、同期の空星とショートアニメを作るというのは新しい同期の打ち出し方だなと思った。同期コラボしてないのは言われるまで気づかなかったけど、そういう売り方をしないといけないわけではないし、空星は初配信で配信環境が整ってないように言っていたし色々大変なんだろうと思った。嫌な話もちょこちょこ聞いたけれど(トトロとか不仲説とか)、まぁいつもの視聴者の悪い所出たパターンだと思い気にしていなかった。

 

そうやって僕は平和なYouTubeライフに戻った。いや、僕にとっては別にずっと平和だった。問題は問題ではなかった。問題になったのは金魚坂の復帰配信からだ。
ある時YouTubeのオススメに「にじさんじを辞めようとしていた金魚坂めいろ」という切り抜きが出ていた。期待の新人という風情だったのにそうなのか!と僕は驚いた。それを見るまで活動を休んでいることも知らなかった。その切り抜きを見てもレジスタンスが優しいということしかわからなかったので、本配信を見ることにした。僕は激怒した。あの配信はめちゃくちゃだ。誰も悪者にしたくないと言いつつ自分は悪くないと言って誘導し、否定も肯定もしないと言いながら他の可能性を否定してトラブル相手を肯定する。同僚のライバーに嫌がらせをされていて今も解決していない、なんて公に発信する理由がどこにある?なにもにじさんじ全員が仲良しこよしなんて幻想は抱いてないけど、今現在揉めてますと発言する理由がまったく理解できない。トラブルを解決しようという人間の態度じゃない。そんな配信にさも自分の味方であるようにレジスタンスの二人の名前を出してきたのも嫌らしいものを感じた。金魚坂めいろの印象はここで地に落ちた。
この時はもちろん金魚坂にも怒っていたがどちらかというとにじさんじ運営に対して、「こんな戦争しか呼ばない配信を許可するなんて運営はなに考えてるんだ」とより怒っていた。もちろん金魚坂にも怒ってはいたが。


そうして鳴神がこの騒動を配信で取り上げるのを見た。取り立てて新しい情報はなかったが、時系列が整理されて助かった。夢月ロアの匂わせに対して金魚坂も相応に匂わせ返してるのもここで知った。これが真実なら、はっきり言って馬鹿馬鹿しい騒動だと思った。訛り1つで何故こうも拗れるのか。呆れた。そんな大きな問題には見えない。


そして鳴神の告発動画が上がる。夢月ロアによるいじめ、嫌がらせ、その意を受けた運営によるパワハラによって金魚坂めいろが不当に辞めさせられようとしている、というやつだ。金魚坂の復帰配信でさえ、疑惑を限りなく真実に近づける補助線を引いたにすぎなかった。しかしこの動画が一連の疑惑を真実だと主張した。翌日彼の言う通りに運営から声明がだされ、結果界隈は燃え上がった。僕は恐ろしかった。鳴神ファンの僕からしても、鳴神の主張を裏付ける証拠は何一つなかった。鳴神の一方的な主張でしかない。表ではっきりと僕達に見えていたのは彼女たちの意味不明なツイートと金魚坂の復帰配信、鳴神が公開したディスコードの画像くらいのもの。それらを繋ぎあわせてストーリーを作るならどんなものもできるだろう。しかしあまりにも鳴神の語るストーリーが支持されていたように見えた。鳴神が「証拠を出す用意がある」と言ったのもそれに拍車をかけていたのかもしれない。本当に夢月ロアが金魚坂をいじめているのか、嫌がらせしているのか、運営はパワハラしているのか。その証拠があるなら。
運営からの声明が出たとき夢月ロアを推してる友人ではない友人からこの件で電話がかかってきたので、一時間くらい話した。僕が開口一番言ったのは「むしろ鳴神が牡丹きぃを匿ってたバーチャル悪代官みたいなことになってないか心配だ。」ということだ。全て視聴者の見えない裏で起きていることなので、視聴者が是非を問うことはできない、運営が何かしら声明を出すか、鳴神が証拠を出すのを待つしかないという話をした。


何も動きがないまま鳴神が二つ目の動画を出した。僕は鳴神が証拠を出してくれると信じていた。はっきりしてくれ。はっきりしない情報でファンネル飛ばして攻撃してるのは鳴神なんだ。嫌いだろうそういうの。はっきりしてくれ。相手が事実と違うことを言ってきたら証拠を出すとか、そんな悠長なこと言ってる場合じゃない。証拠を出す必要がある。
ところがそうはならなかった。それどころか鳴神はもう終わった気でいた。そんなバカなことはない。僕にしては珍しく動画にコメントをした。証拠があるなら出すべきだ。曖昧な情報で人を煽動して界隈をかきみだしただけ、それで良いのかと。


急転直下、鳴神の動画のすぐあとに運営と夢月ロアから声明が出た。すぐに読んだ。鳴神がどうでるか次第だが、僕はこの声明にとても納得できた。運営の声明は経緯の説明として何もおかしな所はなかった。いじめやパワハラが無いというだけで、それ以外の鳴神の言う経緯と齟齬もなかった。夢月ロアが公開した金魚坂に送ったDMの画像も。何も嫌がらせではなかった。そして深く納得した。僕はずっと訛り1つに拘るなんて馬鹿馬鹿しいと思っていた。でもDMには「でよ」を使わないで欲しいと運営に言われた、とあった。あぁ、と納得した。それが夢月ロアの真意なら。何も持っていないから何でもやれます、と言ってにじさんじに入ってきた女の子が、自分の舌足らずな発音で「だよ」が「でよ」に聞こえると今は卒業してしまった友達に言われ、友達と視聴者が一緒に「でよ」を可愛い可愛いと笑ってるのを僕は見ていたから。「でよ」が何も持っていないわけじゃない気づきで、それが大事だと、そう話したいというのは、僕は仕方ないことだと思った。金魚坂も同じようなことを配信で話していたことがある。二人話せていたら、とも少し思った。


しかし世間の声はまったく違ったようだ。運営の声明は夢月贔屓だとバチボコに叩かれていたし、夢月ロアの方も先輩の圧をかけてるだなんだと非難の嵐だった。信じられなかった。鳴神のていじしたストーリーの印象に引っ張られすぎじゃないかと思った。はっきり言って僕にはこれ以上何をすれば世間の声が収まるのか皆目検討がつかなかった。運営も夢月ロアも自分たちは嫌がらせやパワハラをしていない、という意図での声明だろうに(実際そういう文章だった)、にも関わらず止まらないならどうするんだと。慎重に鳴神の出方を待った。


鳴神の配信は翌日すぐだった。僕はリアルタイムで見ていた。声明を見ながら事実と異なる所は訂正していく、ということだったがあれは訂正でなくて捕捉説明だった。鳴神は声明をほぼ事実だと認めた。否定したのは取るに足らないことだけだった。いじめやパワハラの証拠を出すこともなかった。なんでこれで鳴神が勝ち誇っているのか全然理解できない。試合には負けてるのに本人と観客とレフェリーが勝ちを宣言して相手にポップコーン投げつけてるような感じに見えた。そして終始自分には責任がない、終わった話、後は勝手にやってくれ、という態度だった。失望した。鳴神は自分を、観客席から舞台に野次を飛ばしてる存在だと思ってるのか?そんなことはありえない。運営の声明にも、鳴神自身の動画でも、この一連の騒動の経緯に鳴神は食い込んでる。立派な登場人物だ。それが自分の発言にさえ責任を持たないというなら発信者失格だ。失望した。チャットにもそう打った。今も失望している。


それから色々な情報を漁った。わりと最初から夢月擁護というか金魚坂批判のような言説や情報は出ていたが、多勢に無勢という感じだった。この界隈外にも波及した夢月バッシングはどうしたら収まるのか、何かできるわけでもないのに頭を悩ませていた。カウンターが必要だと思った。金魚坂批判。動画が良い。鳴神の主張がこうも印象に残るのは人の声による主張だからじゃないか。動画を誰か出してくれ。そう思っていたらベレティというVTuberが出してくれた。僕は喜んで見に行った。飛躍もあって頷けない所もあるが、まさにこういうのを求めていた。コメントも残し、高評価も付けた。実際そこら辺から潮目が徐々に変わっていった印象を持っている。動画も増えた。DMの数なんかは公開の翌日くらいには説明してる人いたけど、まったく根付いてなかったのが動画で出されるとガッと広まったように見えた。やはり動画だ。目についた動画に高評価を押して回った。これで状況が変わっていってくれると良いと、そう思っていた。


しかしそれは間違いだった。騒動にあまり興味のない人や界隈外の人にとって夢月ロアはずっと「後輩をいじめた人」のままだったし、金魚坂の魂に対しての中傷という新しい問題も出てきた。そして結局、夢月ロアが公開したDMをよく思わない人達はどんなに金魚坂批判が高まっても何も変わらなかった。僕はまったくそう思わなかったが、そう思った人を変える言葉は見つからなかった。感性の違いか。違いかな。それはどうしようもない。


本当にどうしようもない。今では金魚坂の色々な悪事、というのかな、それが語られるようになって金魚坂が悪い、という風潮にはなっている。しかしそうやって別の真実が語られるようになっても何も状況は変わっていない。夢月ロアは今も活動していない。無理もないと思う。こういう現状をサボりと形容する口さがない人達は多々いるけど、信じられない。自分がいじめじゃないと思っていたものを信じられない数の人にいじめだと詰られ、今も悪意ある言葉にさらされてて復帰したら余計そうなるのがわかってる所に戻りたいと思うか?僕なら戻りたくない。戻りたいと思ったって怖いだろう。自分の意志だけで生きている人間はいない。ファンはみんなわかってるはず。だから祈ることしかできない。僕はファンというほどではないけれど。祈ることしかできない。
本当に夢月ロアのために行動しているのは、擁護や批判に舌鋒鋭く弁舌を尽くしてる人ではなく、今もファンアートを書き切り抜きを作り、それを拡散している人達だと痛感した。それが王道だ。どう足掻いても夢月ロアを許さない人は許さない。許す人は許す。愛す人は愛す。ただそれだけのことだ。争う必要などなかった。良さを語っていくしかない。

 

最後に
どこにも書かなかったが騒動で一番ショックだったのは郡道先生のあのツイートだった。郡道先生の嫌な話を聞いても、それでも、と思って見ていた。悪い話も聞くし、良い話も聞く。良い人が常に良い人ではないし悪い人は常に悪い人ではない。良い人だから好きなわけでも、その逆でもない。しかしあのツイートはそれでも、を打ち砕くに余りあるツイートだった。あれ以来郡道先生のことは完全に見れなくなった。
鳴神には失望したが、心を入れ換えて再出発して欲しいと思う。でも多分そうはならない。残念だと思う。もっと残念なのはそれでもファンだと思う僕だが。あの動画のあとの彼の動画を見ても「でも彼は自分の行動の結果誰かが潰れても無責任に放言するような人間なんだ」というのが頭の片隅にずっとあって泣けた。
金魚坂に関してはもうどうでもいいと思っている。が、最近にじさんじの過去の名場面集の切り抜きを見ていて、金魚坂が写った瞬間に何か考える間もなくブラウザバックしている自分に気づいて、思っているより自分は金魚坂を憎んでいるなと思い整理のためにこれを書いた。水見式ももう見れないな。あれほど楽しかったにじさんじ甲子園だが、未視聴のにじさんじ高校のアーカイブを見ることはないだろう。本線のアーカイブも、見返すことはない。
夢月ロアには戻ってきてほしいと思っているが、本当に難しいと思う。自分なら戻れない。おいそれと無責任なことは言えない待っているとは言えないと、ため息を吐くばかりだ。
だけど、もうすぐヱヴァの劇場版が放映される。なんと明日だ。夢月ロアがマイクラしながら話してた、エヴァの話が僕は好きだった。登場人物の心情への共感からスタートして本質へと迫るようなとても良い話だった。新劇場版は明日から始まる。

夢月ロアは見に行くかな?

僕は夢月ロアの感想が聞きたい。

あなたの感想が聞きたい。

とても。