眠る前に2杯だけ。

カードゲーム(WIXOSS)やアニメマンガ小説についておしゃべりします。

にじさんじ勢のためのWIXOSS講座 脱初心者編

東田です生きてます。

長いことblog放置していましたが、その間にWIXOSS界には大きな動きがありました。そう、バーチャルライバーグループ「にじさんじ」とのコラボですね。実はこのblogを放置している間僕は

にじさんじにドハマりしていました*1

今年の1月からです*2なのでこのコラボが発表された時は運命感じちゃいました。

感じちゃったので「WIXOSS歴5年、にじさんじ勢歴5か月のセレクターによるWIXOSS×にじさんじコラボに思うWIXOSSの未来」というタイトルでblog書こうとしていたんですがにじさんじアーカイブ視聴するのに忙しくて時期を逃しました。まぁカードプールの判明した今になって思うのは、未来を感じさせる良いルリグタイプになったな、といったところです。

 

僕はWIXOSSの中でにじさんじには未来があると思っています。

にじさんじからWIXOSSに入ってきた人たちにWIXOSSを楽しみ、そしてこの先も続けて欲しい、そう思っています。そのために、にじさんじを愛する皆さんには是非勝利を味わってほしい。推しのライバーさん達で勝てることが、何よりも継続の力になる。だからこそ、WIXOSSで勝つために知っておいた方が良いことを伝えたい。

それがこの記事を書いている理由です。

まぁそうは言っても正直なところ、タイトルにあるように「WIXOSS講座」と銘打てるほど僕はWIXOSS上手くありません*3。ですが、自分が考えている「WIXOSSの常識」を伝えることには意味があるんじゃないかと思います。

もちろんこれはあくまでも僕の常識。そう思わない人もいるでしょうし、いろいろな考え方があるでしょう。そもそも間違っているかもしれません。それでもこういう「視点」があることを知っているのは絶対にプラスになるはずです。皆さんが自分の常識を手に入れる一助になれればと思います。

 

長くなりましたがここからが本題です。

この記事を書いている理由は上記の通りなんですが、直接的なきっかけはにじさんじの舞元啓介さんと花畑チャイカさんのWIXOSS対戦配信を視聴したことです。にじさんじからWIXOSSに入っていこうとしている人は、おそらく確実にこの配信を見ていると思うんですが、見てない方はアーカイブのLink置いときますので是非見てみてください。めっちゃ面白いよ。
【WIXOSS】無限少女になりてえ【ガチ対決】

まぁルールミスは多かったりしますが初めてならしょうがないし、カード手元にない状態で戦うのは大変ですよ。十分おもしろかったし、何よりチャイカさんめっちゃノリノリでワロタ。

 面白かったんですが、

この配信をお手本にしてWIXOSSを理解するのは危険だと思いました。

真似をすると勝利が遠のくと。コメントでも何人か悲鳴上げてる方が見受けられましたが、僕も悲鳴を上げながら見ていました。それだけ自分の常識からは外れている。

これを見て思ったのは、初心者が誤解しがちなWIXOSSの肝心な部分をキーセレクションというフォーマットでは気づきにくいんじゃないか?ということです。では何が肝心な部分なのか。

 

 

①ダメージを与えることが大事

まずこれ。当たり前やん?と思うかもしれませんが、これは裏を返せば

シグニとの戦闘はダメージを与えることより大事じゃない

ということなんですよね。ここを初心者は誤解する場合があるな、と思っています。

WIXOSSの勝利条件は配信でチャイカさんが言っていたように「七枚の盾を割り相手にダイレクトアタック通す」ことです。この「盾を割る」=「ダメージを与える」のに何が必要かといえば「自分のシグニ(ライバー)がアタックする時に、その正面のシグニゾーンにシグニが存在しない」ことです。逆に正面にシグニが存在すると、そのシグニとの戦闘が発生します。

これは何を意味するかというと、シグニにアタックをする、シグニと戦闘をするということは直接勝利に結びつかない行為だということなんですよ。これが例えば遊戯王なら、相手のモンスターに攻撃することは勝利に近づく行為だと思います。しかしWIXOSSにおいて戦闘は言わば「相手に防御されている」状態なんですよ。

めちゃくちゃ極論すると攻撃になっていない

例えば舞元さんの後攻1ターン目の盤面

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舞元さんはチャイカさんの場に2体いたシグニに向かって攻撃をしていましたが、失礼を承知で言えばあれは申し訳ないが愚策です。普通であればシグニのいない所の正面(右側)にシグニを配置し、ダメージを通す場面。舞元さんのように相手のシグニ2体を破壊する選択は、全く無いとは言いませんがそれは奇策の類、特殊な戦術プランを考えている場合はその選択も稀にある可能性は0ではないかも、くらいのモノでほぼありえません。これは両者ともになんですが、全編通してシグニを戦闘で倒すことを重要視し過ぎているように見えるんですよね。そこは違うぞと言いたい。

 

他にも舞元さんは終盤、物述有栖さんの出現時効果を使えば相手のシグニゾーンを空けることができる場面で何もしない、といった展開が確か二回ほどありました。アーツで既に空いてたり、椎名唯華でアタックできれば空けられたりと、最低限ダメージが通せる状況ではありました。ありましたが、舞元さん、なんでもっと上を目指さないんだ!!?!??その攻撃はぬるい!!!

逆にチャイカさんの方はそういう、ダメージに繋がらない攻撃を(結局は防御されるにせよ)終盤一度もしなかったんですよね。あの手札では最大限のダメージ量だったんじゃないかな……?そこが勝敗を分けたのではないかと思います。

鈴鹿詩子さんなんかもそりゃあ強いんですが、彼女自身は自身でダメージを通すための効果を持ってないカードなわけで、きちんと回りがシグニゾーンを空けられるようにしないと勝てないんですよ。そこをはき違えてはいけない。

 

 

②何のためにシグニと戦闘するのか

しかしシグニとの戦闘が勝利につながるモノではないなら、何のためにシグニを攻撃するのか?という疑問がわきますね。配信やTwitterなんかで「パワーの高いバニラは強い」「バニラよりパワーの高いしずくさんはもっと強い」みたいな発言をよく見かけられたと思います。戦闘以外でパワー関係ないじゃないか、戦闘に意味がないならあれは誤解・嘘だったの?というとまったくそんなことはありません。

バニラ・高パワーは強いです。

これを説明するために少し昔話をしたいんですが、昔のWIXOSSは基本的に

シグニを攻撃しませんでした。

戦闘はしませんでした。レベル4になる前、序中盤の話ですが、場合によってはルリグも攻撃しませんでした。皆さんが配信でご覧になった戦いとは全く違いますね。

これは何故かというと、昔はエナの価値が今よりも高かったからなんです。

このWIXOSSというゲームの面白い所はシグニが破壊されるとエナになる所で、シグニを攻撃するということは相手のエナを増やすことなんです。

エナがあればアーツで相手の攻撃を防御できる、なんならアーツ使わなくても防御できる、エナがあればドロースペルぶん回して手札を充実させられる、相手の盤面を破壊しつくせる、やれることがものすごく多かった。

さらに言えばレベル4にグロウするのにコストとして3エナ必要でした。にじさんじルリグはレベル1~4までの総グロウコストは3エナですが、昔のルリグは6エナ、実に倍です。6エナというのは、自分のシグニやライフクロスを対戦相手が1度も破壊しなければ、グロウコストが払えずスムーズにレベル4にグロウできない事態に陥る*4要求値なんです。だからこそ相手のシグニもライフも序盤は攻撃しない「ノーパン戦術*5」が主流でした。

 

 

しかしにじさんじルリグが所属するキーセレクションというフォーマットが始まり、状況が変わったんですよね。先ほど言ったようにレベル4のグロウコストが無くなったのことや、キーという基本エナを使わない防御手段の登場によりエナの価値が暴落しました。あるいはこちらのカードをご覧ください。
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上はキーセレクション以前の代表的なドロースペルTHREEOUT、下はキーセレクションでの一般的なドロースペルPRAYING。

THREEOUTはエナ(マイナス1)手札(プラス1)する、エナ1枚を手札1枚に交換するカードなんですが、キーセレクションにおける同種のカードであるPRAYINGはエナ(マイナス1)手札(プラスマイナス0)する、エナ1枚で手札交換するだけのカードになってるんです。キーセレクションのカードは大抵そうで、エナ1枚を手札1枚に交換できない、変換効率の悪いカードしかない。つまりキーセレクションにおいては、エナよりも手札の方が価値が高くなったんです。エナがたくさんあっても、それを同じ枚数の手札にはできないのです。

 

はい、ここで整理しましょう。戦闘すると何が起きるのか?

対戦相手のエナが増える。

これは裏を返すと

対戦相手の手札が減る。

ということです。破壊されたシグニの代わりのシグニを場に出さなければ、ダメージを受けてしまいますからね。それを避けるなら手札を消費して新たにシグニを出さなければならない……

つまりWIXOSSにおけるシグニとの戦闘とは「相手のエナを減らすor相手の手札を減らす」を選択するということなんですよ。

昔はエナを減らすことを重要視されて戦闘は避けられていたけれど、キーセレクションの環境下では手札が重要視されるためにシグニとの戦闘は常識になりました。

だから高パワーシグニは強いんですよ。対戦相手のシグニを破壊できれば対戦相手の手札を1枚ハンデスしたことと同じ、対戦相手のシグニに破壊されなければ手札を1枚守った=1ドローしたと同じと言っても過言!*6

アズマさんはバニラでテキスト書いてないけど、見えないテキストで1ドロー1ハンデスって書いてあるんですよ強いでしょ?

 

倒せるシグニは倒せばいい、みたいに初心者は考えがちですが、

自分が対戦相手の何を攻めたいのか

これを意識するのとしないのとではプレイにもデッキ構築にも影響が出てきます。手札を攻めて行きたいならシグニを攻撃して相手の手札の消費を狙うし、エナを絞っていきたいならシグニを攻撃しないようにしないといけません。キーセレクションの環境下では基本的にシグニを攻撃するのが正解なので、微妙にこの辺りを理解しづらいような気がします。

まだ実践してないのでなんとも言えませんが、例えば委員長を相手にした時に僕はシグニを攻撃しないのはアリじゃないか?と思っているんですよね。委員長は専用キーで6エナも要求してくるので、シグニを攻撃しなければアーツかキーかシグニの起動コストかを諦めないといけない所まで追い込めるのではと思うのですが……まぁにじさんじはエナチャージ力もかなりあるのでどう転ぶかはわかりませんが、試してみます。

 

 

 

多分この2点が脱初心者のためには必要じゃないかなと思います。最低限これでしょう、異論は認める。あの配信をけっこうやり玉にあげた気がするけど……いやもうdisってると思わないで欲しい、ホントに。僕は好きですよあの対戦。それとは別に強くなって欲しいんやみんなに。にじさんじファンの皆さんには勝って定着して欲しいんだ……そして第2弾、そして男性ライバーもカード化の道筋を付けようよ……

脱初心者編と書いたけどこの先○○編があるかはわからない。にじさんじルリグの解説編も書くかな……

*1:推しは竜胆尊様

*2:ちなみに昨年末は「リズと青い鳥」のBD買ってドハマりしていて、ひと月で100時間以上見てて友人知人に正気を疑われていました。そりゃあblog書いてる暇はない。

*3:それと大会シーンのことは大会出てるけどよくわからない。キーセレクションあまり出てないし地元の大会はマジでガラパゴスだから……

*4:自分のメインデッキに魔界ノりりむさんのようなエナチャージ能力を持ったカードがない限りは。

*5:多分ノー パンチの略。脳死で言ってたから今書いててもしかしてこれカードゲーマー以外に通じないのかな?キモい言い方か?と思って脚注してみたが、その行動もキモい説ありますね。脚注するけど。

*6:ではない。