眠る前に2杯だけ。

カードゲーム(WIXOSS)やアニメマンガ小説についておしゃべりします。

2017年4月期アニメ完走タイトル

だいたい面白かった順。

 

TVアニメ『つぐもも』オリジナルサウンドトラックアルバム

今期のアニメで最もOP・ED、本編のバランスが良かったのは間違いなく「つぐもも」。お話自体は一昔前の深夜アニメでありそうだな…という印象を持ってますが、それでも面白かった。

中盤以降主人公が呪詛を集めてしまう体質で、そのために周りで怪異的な事件が多発していたということが判明します。主人公は自分のせいで周囲を不幸にしていることを苦にして引きこもるのですが、それを喝破する桐葉さんの言葉には感動しました。そして改めて、自分がここにいても良い証として自分の体質で起こったトラブルを自分で解決していくことを決意するのです。OP・EDで描かれた二人の愛情、二人の繋がり、自分たちの居場所を二人で守ろうという意思がきちんと本編に受け継がれ、それが最終回の神憑りへとつながっているんだなと思います。こういう一本芯の通った話が僕は好きです。ちなみにOPはCD買いました。

 

  • 終末何してますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?

TVアニメ『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』OPテーマ「DEAREST DROP」(アニメジャケット盤)

 これもOP・ED良かったです。でもこのED付けるならクトリ帰ってきてほしかったですよ。この終わり方だとヴィレムの傷になるだけだよなぁ……。

原作は3巻まで読んでたんですがちょうどそこで終わりましたね。あと1クールやれば最後まで終わったのでは?と思ったので最終回を見た後に積んでた4、5巻を読んでみたところ、クトリに焦点を当てるならここで終わるしかないな…と思いました。すかすか*1はヴィレムが結局なにも守れなかった無力感とどう折り合いをつけるか、という物語だったと思うのですが、アニメは少しだけクトリ寄りでヴィレムの問題を薄くしているような印象を受けました。ついでに3巻も読み返してみたんですが、細かいところで改変されている部分もあり、隙間を埋めるように丁寧にエピソードを分厚くしたり、なんというか、良いアニメ化だなと。ラストのクトリとヴィレムのセリフの掛け合いはアニメオリジナルですけどすごく良かったですよね。それに、最後のクトリはとても綺麗だった。それだけでもアニメ化した価値はあるというものです。なんでサクラダリセットはこうならなかったんや……。

無力な少年と戦う少女、わけのわからない敵に未来の無い世界…これは完全にセカイ系のフォーマットですよ。その上で答えを出してくれた、希望を示してくれた、良い作品だなと思います……ってそれは小説の方の感想ですね。まぁそこまでアニメでやって欲しい、ということで。2期希望!

 

  • ID‐0

オリジナルアニメ『ID-0』OP主題歌「ID-0」(アニメ盤)

 空間を転移する鉱石や、ロボットに意識を移す技術にまつわるアレコレ。そういう設定が面白いアニメでした。途中まで何の根拠もなく2クールだと思っていて、なんだか展開が性急で不思議でした。まさか1クールとは……。後半の展開が急すぎた気はします。もっとのんびりと、エスカベイト社の日常のような回も見たかったなぁ。

  

TVアニメ『武装少女マキャヴェリズム』エンディング・テーマ「DECIDE」

天下五剣、こいつら完全に主人公殺りに行ってるけど全然大儀がないよな、この学園おかしくない?この世界の法律どうなってんの?という思考から最後まで抜け出せませんでしたが、主人公の納村がとても主人公らしく一本筋の通った気持ちのいい漢で、意外にも最後まで楽しく見ていました。僕からするとあの学園って相当おかしなところですけど、そこを納村がきちんとおかしい!と思ってくれるので学園に染まっている五剣と違って良い視点キャラクターです。

まぁ五剣可愛かったね!で話を終わらせてもいいんですが、結局一番心に残るのは他人に何かを強制されることを良しとせず、自分の生き方を曲げない納村のカッコよさでした。鬼瓦に鬼面を外すという選択肢を与えた納村。その納村に最終回で学園に残るという選択肢を与えた鬼瓦。皆が納村を理解していくことでその精神が伝播していく、綺麗にまとまった良い最終回になったと思います。さすが正ヒロイン!

 

 

 

【Amazon.co.jp限定】アトム ザ・ビギニング 第1巻(初回限定生産版)(全巻購入特典:「アニメ描きおろし 特製収納BOX(全2巻収納)」&「録りおろし 特製ドラマCD」引換シリアルコード付き) [Blu-ray]

ロボットレスリングが始まるまでは面白かった。

というか、2クールだと思ってのんびり構えてたらロボレスと共に終わってびっくりした。午太郎と博志の軋轢が目立ってきてこれから面白くなりそうだと思っていただけに残念です。

僕は大元の鉄腕アトムのことはよくわからないのですけど、このアトムザビギニングはロボットの生というか意思というか、そういうものが大前提で無いモノとして扱われてるのが見ていて新鮮だなと思いました。普通フィクションだとロボットって意思あるじゃん?…というのは冗談にしても、傍から見ている立場だとATOMさんの内語とか聞いちゃってるので、普通ロボットに意思とか無い、という常識に支配されてる世界だ、というのが最初ピンと来なくて、ロボットに対して愛着を持っているはずの博志が「ATOMのメモリーは消去しといたよ」とかサラッと言っちゃうと、ぎょっとしてしまいます。博志酷くね?フィクションでよく見るような意思持つロボットなんてものは考えもしないような、本当に黎明期なんだなーと……。

一人先に進化してしまったATOMさんの「僕は独りぼっちだ……」という独白が胸に迫ってきて、同じ孤独を分かち合えたはずの相手はロボレスで壊れちゃうし、ATOMさんも半分スクラップのまま放置されて最終回を迎えてて、重い空気のまま終わっちゃったな…という感想ですね。もっとATOMさんの孤独を描いてほしかった…。少なくとも2クール必要だよ!

 Tiny Tiny/水色のFantasy 【通常盤(CD)】

意外に最後まで楽しく見れた。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典と同じくただなんとなく見てただけなので特に何ともいうべきことが無いですが、これはOPが良かった。途中でOPが変わったことには気づきましたが、何が変わってるかは気づかなかったです(脳トレ感)。まさかCGが手書きになってたとは……。手書きの方が圧倒的にカワイイし躍動感もある。不思議なことです。そういえば本編の温泉回や人間化回も可愛かったな……

 

 

【Amazon.co.jp限定】Prince Night~どこにいたのさ!? MY PRINCESS~(オリジナル場面写真ブロマイド付)

OPが良かったので見てたシリーズ。教師のハイネに王子たちがあっさり落ちていく様に、さっさとデレさせて王子たちの可愛い姿を見せたいという物語上の都合が感じられてイマイチ乗り切れない。あんな大したことないエピソードで心許すなんて、ちょろ過ぎでしょ王子……。全体的に作り物感があるというか。「国王候補を育てる」という目的がある割に、この国がどういう国なのか、どういう仕組みで、どういう風に動いているのかが全然わからなくて、フワッとした、単なる書き割りの目標になっちゃってると思うんですよね。ハイネに導かれて信頼する王子たち、という関係、状況以外のことはどうでもいいんだなと。まぁ正直「武装少女マキャベリズム」とその辺大差無いと思うんですけど、あっちは主人公の目的が分かりやすくて無理もなく、本人も好漢で魅力的、他のキャラクターも魅力的だったのでこういう順位の差となりました。僕が男だから、という部分も無くはないですけど、それを差し引いてもこの王子たちに魅力は感じない!ローゼンベルク伯爵は多少好き。

それとずっと気になってたんですけど、第1王子が立派に活躍してるのに第2~第5王子を「国王候補」として育てるというのは危うくないですかね?そりゃあ教育は必要でしょうけど「将来国王になられた際に恥ずかしくないように~~」とか、第1王子派からするとけっこう不穏当な発言に聞こえると思うんですよね。下手したら国が割れて内乱まっしぐらなのでは……。というか実際、第1王子派らしいローゼンベルク伯爵が他の王子を潰しにきてるというのが後半の展開だったわけで、既に権力闘争始まってる感。実は長子相続?じゃないんだろうか?

 

 

 

TVアニメ「 ロクでなし魔術講師と禁忌教典 」エンディングテーマ「 Precious You☆ 」

 悪いところもないが良いところもない。なので特に言いたいこともない。

では何故見ていたのか?それは2話のグレン先生の魔術講義が面白かったから。生徒たちの魔術と先生に対する認識が塗り替えられる瞬間は何度見ても飽きない。ま、あとは惰性で見てたんですけどね。

 

 

 

正解するカド

 始まった頃はまさかこの位置まで下がるとは思わなかった……。個人的には今期のアニメで落差の最も激しい作品になりましたね。

前半は未知の存在と徐々にコンタクトを取っていくのが楽しかったんですが、沙羅花さんが自然に行こうぜ!と言い出した辺りから雲行きが怪しくなってきました。別に沙羅花さんの主張自体に文句は無いんですけど、さもそれが「正解」であるかのような演出でしたよね。そんな一つの意見だけを特権的に扱われても困ります。

僕はてっきり異方が示す未知の、人間には理解できないような「正解」に対して、人間がどう応えるのか、というのが見られると思っていたんですよ。だのになんですかあれは。ザシュニナどう見ても「不正解」ですよ。全然理解できますよ。普通の欲望じゃないですか。自らの欲望で他者を陥れようとするのはね、悪役のすることです。人類の上位の存在に全く見えません。それがすごく残念です。ザシュニナが普通の人間だったことがすごく残念です。

そして最後のちゃぶ台返し。異方のモノも全部消し去ったと。なんだかなー。結局この人たちは自分の「正解」を全く譲る気が無くて、直接対決で勝った方が自分を押し通してるだけですよね。こんなんで真道は双方に利益をもたらす交渉をしたと言えるんでしょうか。

 

 

TVアニメ『ゼロから始める魔法の書』ED主題歌「はじまりのしるし」

 途中までは楽しく見ていたんですが13番が出てきてから一気に面白くなくなりました。13番は急に改心するしアルバスの方針はブレブレだし。お前たちに信念というものは無いのかと。

そもそも最後の方で焦点になっていた「魔法を無くせば戦争も無くなる」という理屈が僕にはピンとこない。まぁ戦争は無くなるでしょうけど、それってイコールで魔女に対する弾圧と虐殺が戻ってくる、ということですよ。それをなんとかしたくて魔法を手にして反乱したんだろうに、何言ってんだコイツ?って思ってました。

それに魔法を無くすにしても、戦端が開かれてしまったら時間切れだと思うんですよ。だってそんな状態で片方から武器を取り上げるような真似をしたら、どう考えても虐殺の始まりでしょう。それなのに主人公パーティは戦闘が始まっても魔法を無くす準備を続けてて、魔法消した後どう収拾をつけるつもりなんだろう?と思ってたらまさかの無策。というか戦ってた魔女たちがどうなったのかは語られず。なんなのそれもやっとする。

そして全部13番に押し付けて一足飛びに政府中枢に食い込むアルバス。13番とか関係ないところで国民は魔女に忌避感を抱いてるんじゃなかったのか…?だからこそ13番は泣いた赤鬼みたいな陰謀を展開したんでしょ?しかし熱心に魔女狩りしてた国民もあっさり魔女を受け入れているよう。「全部丸く収まったよ!」と言ったもん勝ちみたいな。なんなんだこれは。

ゼロと傭兵、二人の旅をずっと見ていたかった。EDが一番面白い!

 

 

 

TVアニメ「 ひなこのーと 」エンディングテーマ「 かーてんこーる!!!!! 」

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継続中のタイトルは「Re:CREATORS」「遊☆戯☆王 VRAINS」「デジモンユニバース アプリモンスターズ」「サクラダリセット」。サクラダリセット以外は面白いです。

HDDの肥やしになってるのは「月がきれい」「覆面系ノイズ」「エロマンガ先生」「サクラクエスト」「有頂天家族2」。いつか見る、もちろんいつか見るさ……。

 

今期はなんだか2クールだと思ってたけど1クールだった、という作品が多かったような気がします。自分でもなんで2クールだと思ってたのかは謎ですが。。

一番期待してたのはRe:CREATORSなので、それ以外でまとめると小粒なシーズンだったかもしれません。

 

*1:終末何してますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?の略称らしい。なるほどそこを取るのか……